- FXの決済方法について知りたい人
- 成行・指値/逆指値注文を使い分けする方法が知りたい人
目次
成行・指値/逆指値注文とは?どんな風にして使い分ける?
成行に関しては、取引の成立を最優先させる注文で、通貨ペアの買いと売りのどちらかや注文数量を決定して、Ask(買)とBid(売)のいずれかをタップして発注していきます。
希望の売買レートを指定していませんので、絶対にAsk(買)あるいはBid(売)に表示されていたレートで取引が成立するとは言い切れません。とにもかくにも、いち早く時価に近いレートで買い(売り)たいというような状況において用いるのが成行だと言っていいでしょう。
これに対して、希望の売買レートを指定する(希望の条件に合致したら取引したいと注文をする)のが指値で、**円以下になったら買う、あるいは**円以上になったら売ると指示ができるようになっています。できる限り安く買って、できる限り高く売るのがありとあらゆる投資の基本であり、指値とは、それを実現するための注文方法です。
現実的に**円以上(以下)になるタイミングを待って、成行注文を入れるケースでは、ずっとチャートを監視し続けなければならないのですが、指値なら前以て指定して注文を予約できるというわけです。
一方で、逆パターンの指定を行うのが逆指値になります。指値が**円以上になったら売るということであるのに対して、逆指値に関しては、**円以下になったら売るという注文をしていきます。
そして、指値が**円以下になったら買うのであるのに対して、逆指値が**円以上になったら買うと指定します。こういった風に、「以上」と「以下」の関係が逆になっているのが特徴です。
OCO注文とは何?どういった場合に使用することができる?
OCO注文とは何でしょうか?
FX取引においては、自分自身がイメージしたシナリオに即して、さらにユーザビリティーの高い注文方法を使い分けることが可能です。その1つが「OCO注文」と言われるものです。
OCOというのは、「One Cancels the Othert」を省略したもので、内容が異なる2つの注文を一回で出しておいて、いずれかが成立したら自動的にもう片方がキャンセルになるという注文方法になります。新規注文だけに限らず、前以て決済注文を入れておくケースでも、OCO注文は役立ちます。
例をあげると、1ドルが108円で買いのポジションを建てていたケースで、
- 「112円以上になったら売る」という利益確定の指値
- 「106円以下になったら売る」というストップロスの逆指値
を同時並行的に出しておけるわけです。予想通りの展開になりましたら、1ドル当たり4円以上の差益を確定できると共に、円高に反転した場合にも、2円のロスに損失を抑えることができます。
IFDO注文
IFDO注文というのは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法を意味していて、新規注文と決済注文の2つ(利食い注文・損切注文)を1セットで出す注文方法になりますす。
例を挙げると、現在のレートが101円の時、100円まで下がったら買い、そのあと102円まで上がったら利益確定して売りたい、見込みに反して98円以下になった場合は、損切りをしようと決定したケースでは、
- 100円の新規の買い指値注文
- 102円の決済の売り指値注文
- 98円の決済の売り逆指値注文
の3つ注文を同時並行的に出すことができるのがIFDO注文になります。
ちなみに、決済注文に関してはOCO注文になりますので、いずれかの一つが成立しましたら、もう一方は自動的にキャンセルされることになります。
IFDONE+OCO注文
IFDONE+OCO注文では、決済のレートを2つ指定できますので、利益が出た場合、こちらのレートで決済、損失が出てしまったら、こちらのレートで決済と同時進行で指定いただくことができます。
トレール注文
トレール注文というのは、決済注文の際にオーダーできるトリガー注文です。相場の変動に合わせて、トリガー価格を変更することによって、実勢レートに合うトリガー注文を行うために使用されます。値動きに合わせて、トリガー価格の水準を変化させていき、価格の変化に追従する機能になります。
例をあげると、米ドル円が100.00円の時に、買ポジションに対して、トレール幅を10pipsにセッティング(執行基準価格を99.90円)した場合は、次に挙げるようになります。
- 米ドル円が100.00円の時に買ポジションに対し、トレール幅を10pipsにセッティングする。※執行基準価格は99.90円
- 相場が不利な方向に変動した場合でも、執行基準価格はそのままである
- 相場が有利な方向に変動した場合、執行基準価格の追随をスタートする
- そして相場が急落して、トリガー注文執行の基準価格に達したらトリガー注文が執行される