- FXの自動売買(システムトレード)の特徴が知りたい人
- FXの自動売買(システムトレード)のメリット・デメリットが知りたい人
- FXの自動売買(システムトレード)を使用してみたい人
目次
FXの自動売買(システムトレード)とは何?
システムが自動でトレードを行ってくれる
自動売買システムとは、文字通りシステムが自動でトレードしてくれることです。
もとより規定されたルールに合わせて売買されますので、トレーダーが何かすることは特段ありません。
自動売買のルールの具体例について
「もとより規定されたルール」がどんなものかというと、たとえば
移動平均線のゴールデンクロスになると「買い」、デットクロスになると「売り」
みたいなものになります。
条件によって「買い」や「売り」そして、決済・損切りを細かく設定し、機械的にトレードしてくれます。
こういった風に機械的そして継続的にトレードすることをシステムトレード(シストレ)と呼んでいます。
24時間自動的にトレードしてもらえますので、日中・夜中にチャートを見れないサラリーマンなどに大好評です。
FX自動売買のメリット
FX自動売買には、たくさんのメリットが存在しています。
自動売買プログラムを使用したFX取引においては、大きく3つのメリットが存在しています。
24時間利益を狙うことができる
為替市場に関しては、平日の24時間止まることなく動いており、大きく分けて「東京時間・欧州時間・ニューヨーク時間」の3つがあります。
- 東京時間:8時~16時頃
- 欧州時間:15時~翌2時頃
- ニューヨーク時間:21時~翌6時頃
この中で最も活動的な値動きを見せるのは、欧州時間とアメリカ時間が重複する時間帯です。
こちらの時間帯に関しては、日本時間の夜中から早朝に該当します。
相場が大きく動く時間帯に関しては、利益をターゲットにするチャンスと捉えることができます。
ただ、平日に仕事をしている方または主婦の方などは、チャートにしがみ付いてトレードを行うのは困難なことですよね。
しかしながら、自動売買プログラムを使いこなせば、チャートから離れているとしても、セッティングしたルールに即した場面がやってくれば、自動的に取引を行ってくれます。
つまり、機会損失を回避できる、というわけです。
感情に影響されずに取引が出来る
FXの取引においては、
- 損切りする事が出来ずに損失が大きく拡大した
- 損失を取り戻すために大きすぎるロットでエントリーをしてしまった
など、感情をコントロール出来ずに失敗することがよくあります。
「損失が出始めた……でももう少し待てば回復するかも!」系のやつです。
だれもが通る道と言っても過言ではありません。
投資の世界においては、メンタルが8割で、テクニックが2割と言われるくらいメンタルの強化に関しては重要なポイントです。
ところが、上級者でも100パーセント感情をコントロールできる人はあまりいなくて、まして初心者が損失を淡々と受け入れることは至難であると言えるでしょう。
自動売買ツールなら、規則に沿ったルール通りに自動で売買を行ってくれますので、感情が影響を及ぼして失敗することがございません。
ハードルが高い分析、または知識が必要ではない
裁量取引を行うケースでは、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析が必要不可欠です。
ファンダメンタルズ分析というのは、各国の政策金利・政治・経済に関係するニュース・要人発言等から値動きを考察する分析方法を言います。
テクニカル分析というのは、「移動平均線・ボリンジャーバンド・RSI・MACD」等々のインジケーターを活用して、値動きを考察する分析方法を言います。
裁量取引においては、これらのデータを合わせながら売買のポイントやタイミングをチェックするのですが、初心者の方がすぐさま適切なトレードをするのは、ハードルが高いといえるでしょう。
しかしながら、自動売買ツールについては、上記で述べたようなスキルまたはノウハウが無くても、すばやくFXにチャレンジすることができます。
FX自動売買のデメリット
ここまで、自動売買のメリットを解説してきましたが、投資の世界で100%の攻略法はありません。
自動売買には、次にあげるデメリットが存在しています。
導入のセッティングが、困難である場合がある
自動売買ツールに関しては、一度稼働させてしまえば自動的に取引をしてくれますが、導入からセッティングまでの作業に手間が掛かるケースがあります。
例を挙げれば、世界で一番使用されているMT4という取引ツールに関しては、数え切れないくらいの自動売買プログラムが開発されていて、その中には数十以上の項目を自分でセッティングするものも市販されています。
FX初心者の方がこういったツールを買い入れると、上手く使いこなせないかもしれません……。
初心者の方に関しては、すぐに高額なツールを購入するのではなく、無料あるいはお手頃価格でセッティングが簡単なものをセレクトするようにしましょう。
相場の急激な変動に対応できない
自動売買ツールに関しては、相場状況によって得意、不得意があります。
具体的に言えば、レンジ相場の上限や下限で売買をリピートするツールを例にあげて考えてみましょう。
レンジが継続している間は安定的に利益を出すことができますが、レンジをブレイクして大きく相場が動いたケースでは、トレンドに付いていくことが出来ずに、利益を逃してしまうことがあります。
しかしながら、トレンド相場が得意なツールをレンジ相場で使うことにより、高値・安値を更新した場合でも、伸びることなく戻って来ますので、思った通りに利益を上げられません。
こういった風に、相場状況にピッタリの自動売買プログラムを選定したり、設定を変更することが大切なので、完全放置で稼げるようにはならないことを理解しておいてください。
同一のツールを永続的には使うことができない
相場においては、一定の規則性はあるのですが、原則としてランダムに動いておりまして、いかなる時も変化していますので、1つのツールを利用してずっと勝利し続けることはできません。
たくさんの自動売買ツールが存在していることと、新たに開発されていることがその証拠です。
逆説的に考えると、現在のツールでは永続的に使用するには条件を満たせないシーンがある、ということになります。
そのため、
- 守備範囲を広げるために複数のツールを導入する
- ひとつのツールで始めて、それがカバーできない部分は冷静に見送る
などの対処が必要となるでしょう。
個人的には後者がオススメです。何ごともスモールスタート。
まとめ
いかがでしょうか。
FX自動売買は忙しい人にはピッタリな仕組みではありますが、ほっといても問題ないくらい条件設定を考えることなどに手間が発生します。
自分が売買する際の条件を言語化して、整理できた後で使用するとより一層の効果が見込めそうですね!