FXではなぜ経済指標が重要になる?経済指標の見方とは?

FXではなぜ経済指標が重要になる?経済指標の見方とは?

こちらの記事を読んでほしい人
  • FXではなぜ経済指標が重要になるのか知りたい人
  • 経済指標の見方を把握したい人
  • 主要な経済指標には何があるのか知りたい人

FXでは、なぜ経済指標が重要になる?

経済指標は、FXにおいて大事になってきます。

経済指標というのは、国の経済に関しての健康診断のようなもので、GDPや雇用だけではなくバラエティーに富んだ項目について、決まった日に発表されます。

株価であれば、企業毎の決算状況を見ることで財務体質等を把握することができます。
しかし、為替に関してはそれぞれ一企業の財務体質等ではなく国全体の動きが関係して値動きするため、経済指標を参考にすることが必要なのです。

りぴとん
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数値が良いと成長見込みがある、悪いと改善余地があると解釈できます。

経済指標の見方について

経済指標の見方を覚えておきましょう。

経済指標はたくさんありますが、基本的には「予想値・結果・前回値・改定値」の4つを主軸として、決まった期日に発表されます。予想と比較して、結果が良いか悪いかを確認することが重要です。

重要度に関しては、指標ごとにバラバラになって、経済指標カレンダーを公開しているサイトにおいては、星の数で表したり、SS、A、Bと表現したりします。

りぴとん
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サイトによっては重要度がばらばらであったりするため、いくつものサイトでチェックするのがおすすめです。

為替相場で脚光を浴びるメインの経済指標について

りぴとん
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雇用統計・新規失業保険申請件数は有名ですよね。

雇用統計

雇用統計というのは、雇用に関してのデータ全般を指すこともありますが、金融市場で雇用統計として最も有名であるのは、毎月米労働省労働統計局が「Employment Situation」と呼んで発表する米雇用統計になります。

米国に関しては、世界で最も大きい経済大国で、欧州または日本などと比較して経済状況の変化によって雇用者数が活発に変化しやすい構造になっています。このため、米雇用統計の注目度はかなり高いものになっているのです。

新規失業保険申請件数

新規失業保険申請件数というのは、前週に失業保険の給付を初めて申請した人数を統計したデータで、一般的には、米労働省雇用訓練局が毎週木曜日に発表します。

速報性の高さによって、直近の米労働市場の動きにセンシティブで、景気の状況をスピーディーに把握できるというメリットがありますが、その一方で、週によって結果がブレやすく、翌週に数値が変更される可能性がかなり高いという傾向があることも知られています。

GDP(国内総生産)

GDP(Gross Domestic Product)というのは、一定期間内に国内で生じた付加価値の合計額を表したデータで、日本語では国内総生産と言われています。その国の経済規模を表したデータであり、期間内にどのくらい経済が成長したかを知ることができる、注目度がかなり高い経済指標になります。

ADP雇用統計

ADP雇用統計というのは、全米でおおよそ50万社の給与計算を代行する民間企業のADPが、自分の会社の顧客をターゲットにして集計した雇用者数の動向を表したデータになります。ADP全国雇用者数などと言われることだってあります。

サンプル数が数多く、原則米雇用統計の2営業日前に発表されることで、米雇用統計の非農業部門雇用者数の見通しを立てるための先行指標として、何かと取り沙汰されている経済指標になります。

小売売上高

小売売上高というのは、コンビニ・スーパー・百貨店等々の小売・サービス業の売上高を集計したデータで、米国においては米労働省労働統計局が毎月発表していて、前月からの変動率に注目が集まります。

小売売上高が前月比プラスの場合、米国の個人消費に関しては堅調、マイナスの場合なら、個人消費が落ち込んだと見定めるのが一般的です。米国の個人消費というのは、GDPの構成比率のおよそ7割を占有することもあって、小売売上高の動向に関しては、米国の経済状況を見定める上で高い注目を集めています。

米国のFOMC(米連邦公開市場委員会)

FOMC(Federal Open Market Committee)というのは、米国の中央銀行に該当するFRB(米連邦準備制度理事会)が、米国の政策金利に相当するFF(フェデラル・ファンド)金利または当面の金融政策の方針を決める会合で、日本語においては「米連邦公開市場委員会」等といいます。

通常は年8回、6週間に1度のペースで、火曜日と水曜日の2日間にわたって開かれ、水曜日の会合終了後に、決定事項をまとめ上げた声明文の発表と、FRB議長の記者会見が実施されます。

その他、2会合に1回の割合で、FOMCに参加したメンバーの経済予測をまとめ上げたレポート(Economic Projections)が公開されます。こちらには、ドット・チャートとして知られる、参加メンバー全員の金利見通しも記載されておりまして、今後のFF金利の変動を予測するうえで、いろいろな市場参加者が気にかけています。

また、FOMCが終わった日の3週間後には、より詳細な議論の中身等が掲載された議事要旨が公開されます。

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