思い通りにならない部下をうまく使えるようになる方法

思い通りにならない部下をうまく使えるようになる方法

部下が思い通りに動いてくれたらもっと仕事が楽になるのに……と思っていませんか?

りぴとん
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正直なところ「思い通りにならない部下」を「思い通りにする方法」なんて、自分のことを盲目になるくらい愛してもらう以外に方法はないでしょう。

ですが、「思い通りにならなくとも、うま〜いこと動いてもらう方法」ならあります。

本記事ではそんな思い通りにならない部下とうまく付き合っていく方法についてご紹介します。

思い通りにならない部下をうまいこと使う方法

思い通りにならない部下を上手にコントロールしていく方法は、基本的には「自由にやらせてみる」が正解です。

思い通りにならない部下は必ず「何かしら」思うことがあって、こちらの思い通りになっていないからです。

たとえば、ウェブコンテンツの制作についてワークシートを活用するなどの手順があったとしてもそれを部下が守らない場合、可能性としては部下が「こっちのやり方の方が絶対いい」と思って手順を守っていない可能性があります。だからこそ、「自由にやらせて」みます。

その結果として、今まで以上のよい方法が見つかったり、現状のフローの問題点が把握できたりすることがあるためです。

そのため、思い通りにならない部下の基本的な対処法は「自由にやらせてみる」が正解なのです。

思い通りにならない部下を「ただ自由にさせる」だけではNG

ただし、思い通りにならない部下は自由にやらせてみるだけでは組織が破綻する可能性があります。

ほかの人がルールを守って行動している中、ひとりだけそこから外れると、組織内に不協和音が生まれるからです。

りぴとん
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なんであの人は特別扱いなんですか!? とか言われて詰め寄られます。

これを防ぐためには、「思い通りにならない部下を使って何をしたいのか?」という目的によって、それぞれ一定の条件をつける必要があります。目的は、大まかに分けると以下の3つになるかなと思います。

思い通りにならない部下を動かしたい目的例
  • こちらの思い通りに動かず、成果が出ていない部下を成果が出せるようにしたい
  • こちらの思い通りに手順を守らず、ミスを連発する部下のミスをなくしたい
  • こちらの思い通りに言うことを聞かない部下に言うことを聞いてほしい

それぞれのケースにおける一定の条件について解説していきます。

思い通りに動かない部下をうまく使う条件〜成果編〜

思い通りに動かず成果が出ていない部下を、自由にやらせてみるために必要な条件は、「結果のみで評価すると伝えること」です。

プロセスを問うのではなく、結果にコミットさせることで、個人としての成果を担保するためです。

営業パーソンが思い通りに動いてくれない(成功確率が高い活動方法を伝えても素直に動かない)場合、

りぴとん
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やり方は任せるから、好きにやってみなさい。ただし、結果だけは持ってくるように。

と伝えます。

こんな風に思い通りにならない部下にプロセス選択の自由を与えることによって、結果が出ればもちろん最高ですし、結果が出ない場合は自分で試行錯誤するか、結果が出る方法について自分から質問しにきます。

この方法は、ほかの部下にも示しがつくため非常に有効なやり方です。思い通りに部下が動かなくて困っている場合はぜひ「結果のみで評価する」という条件設定をしてみてください。

思い通りに動かない部下をうまく使う条件〜手順編〜

ルーティンワークなどで思い通りに手順を守らない部下をうまく使うために設定すべき条件は、「手順を変えたい場合は意見させるとともに数字によって判断する」ことです。

りぴとん
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ものすごく簡単に言うと、変えたいなら根拠を持ってこいと伝える、ということです。

部下が実施しているやり方が正しいかどうか客観的に判断することと、それが正しいならそれ自体をマニュアルにすることを目的としています。

現在のマニュアルがA→B→Cという手順であるのに対し、部下がD→Eという手順でこなしていたとします。仮にD→Eという手順が現行よりも時間やミス率の面から向いていて、現在のマニュアルでクリアしていたリスクもクリアできるとなれば、採用しない理由は少なくなります。

それを、部下自身に数値をもとになぜD→Eの手順に変えた方がいいのかを説明させることでしか手順を変えない、と言うルールにするのです。

部下が違う手順で仕事をこなす理由は、たいていが現在のやり方が面倒、または時間がかかるからなどが多いです。仮に数値面でもマニュアルより優れているなら、手順を変えることが会社にとってはプラスです。

りぴとん
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思い通りに動いてくれない部下のアイデアを逆手にとって、組織をよくしていくという方法ですね。

思い通りに動かない部下をうまく使う条件〜言うことを聞かせたい編〜

単純作業を依頼したいがために部下を思い通りに動かしたい場合は、すぐにあきらめましょう。

部下は上司が思い通りに使うために雇われているのではなく、会社が思い通りに使うために雇われているからです。

上司が部下に指示できるのは自部門の予算達成のために必要な行動であり、それとは無関係な指示を出す権限を持っていません。

その上、多種多様な感情を持つ部下を完全にコントロールすることはできませんから、部下を変えるよりもロボットを作ったりアルバイトを雇ったりした方が圧倒的に早いです。

参考までに、以下の記事でロボットを作成して単純作業を自動化させる方法について記載しています。

りぴとん
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もし単純業務を引き受けてくれない部下に困っている場合、RPAを導入する選択は人ひとり雇うよりよっぽど割安です。参考にしてみてください。

さいごに

基本的には自分以外の他人は、どうあがいても「100%言うことを聞く従者」にはなれません。つまり、思い通り(コントロールできない他人を100%支配下に置く)にするためにエネルギーと時間を注ぐことは無駄です。

自分がコントロールできる評価や数値などで部下を動かしていきましょう。

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