- FXの通貨ペアの選び方を知りたい人
- 流動性のある通貨ペアについて知りたい人
- ボラティリティ(価格変動率)とは何かについて知りたい人
目次
FXの通貨ペアの選び方について
FXの通貨ペアの選び方を把握しておきましょう。
FXにはバラエティーに富んだ通貨ペアがありますので、それぞれに特徴が存在しています。例として、
- 流動性が高い通貨ペア
- 流動性が低い通貨ペア
- ボラティリティ-が高い通貨ペア
- ボラティリティーが低い通貨ペア
などです。
通貨の特徴を理解することなく、取引する通貨ペアをセレクトしてしまうと、大きな損失がもたらされます。こちらでは初心者の方向けに、通貨ペアの選び方に関して詳しく解説します。
通貨ペアを選ぶ時ののポイント
流動性(取引の活発さ)
通貨ペア選びのポイントの1つ目は、流動性(取引の活発さ)です。
わかりやすく言うと、取引している人が多いかどうであるのかを気にすることが求められるということです。
FXの取引においては、「買い手」と「売り手」の両方がいて初めて取引が成立することから、取引量が大きければ大きいほど、その割合に応じて買い手や売り手もたくさんになって、取引が成立しやすくなります。
流動性の高いメインの通貨ペアに関しては、次に挙げる2つの通貨ペアが代表的です。
- 米ドル/円:国内のFXでは取引量がナンバーワン
- ユーロ/米ドル:FXの市場全体で取引量がナンバーワン
初心者が取引する通貨ペアを選択する場合には、まず、流動性が高いかどうかをチェックするようにしてください。
ボラティリティー(価格変動率)
その通貨ペアがどの位の値幅で動くのかも大事なポイントです。
FXにおいては、こちらの価格の振れ幅のことをボラティリティーと言っています。
省略してボラが高い・低いというふうによく言われます。
ボラティリティが大きいということは、価格が大きく動きやすいわけなので、ボラが大きい通貨ペアの方が大きく収益を挙げやすいように思えますが、価格が大きく動きやすいということは、損失も大きくなりやすいということを意味します。
ボラティリティーが小さめの通貨の代表例
- 米ドル/円
- ユーロ/円
ボラティリティーが大きめの通貨の代表例
- ポンド/円
- 豪ドル/ポンド
このため、初めて取引をしてみようと思った場合は、ボラティリティーが小さい(値動きが小さい)通貨ペアがオススメです。
スプレッド(コスト)
FXにおいては、通貨ペアよってスプレッドと言われるコストが異なってきます。
わかりやすく言うと、取引コストが高い通貨ペアもある一方で、取引コストが安い通貨ペアもあるということです。
当然ながら取引コストは高いけれども、大きな利益を狙うことができる通貨ペアも存在しますが、ファーストステップとして米ドル/円等々のスプレッドが狭くて、コストが少ない通貨ペアからスタートしてください。
その中でも、スキャルピング・デイトレード等々の短期売買を考えている際には、きちんとリサーチしておきたいところです。
スワップポイント
スワップポイントとして知られる金利差によってもたらされる損益を目当てにして、FXに取り組む人も中にはいらっしゃることと思います。
スワップポイントは、通貨ペア間の金利の差によって異なってくるため、トルコリラ/円みたいに高金利×低金利ではスワップポイントも拡大していきますし、それとは逆に金利の差があまりない米ドル/円みたいな通貨ペアではスワップポイントは僅かになります。
- トルコリラ/円:金利の差が大きく、スワップが高い
- 米ドル/円:金利の差が小さく、スワップが低い
スワップが高いという理由で通貨を選ぶのはリスクがありますが、スワップ狙いのトレードであるのなら、どちらの通貨がスワップポイントを多くもらえるかはリサーチしておきましょう。
マーケット情報が豊富であるかどうか
なにより見落とす傾向にあるのが、取引通貨の情報が手に入りやすいかどうかです。どれだけ素晴らしい通貨ペアであっても、国内に情報が乏しければ後れを取ってしまい、有利に取引が行えません。
このため、その通貨ペアに関係するマーケットニュースに関しては、豊富であるのかどうかも加味することがポイントです。
この観点からは、米ドル/円・ユーロ/円・ポンド/円等といったメジャーな通貨がおすすめです。
さいごに
特に「米ドル/円・ユーロ/ドル・ポンド/ドル」に関しては、取引量が多く流動性が高いことから、安定したパフォーマンスを発揮しやすく、初めての人にとってオススメな理由がご理解いただけたのではないでしょうか。
通貨ペアに関しては、ご自身のトレードスタイルに合っている通貨であるのか、その国の情報を得ることができるのか、安定した取引ができるのか、こちらの3つが大きな判断基準になります。
FX取引で通貨ペアを選択するにあたって、これらのことを意識してみることをおすすめします。そして、口座を選択する際には、スプレッドが狭くて、スワップポイントの高い口座をセレクトしてください。