管理職になりたい人は、20代〜30代で約3割ほどいる、という調査結果がありました。
ただし、管理職になりたいと思っても、すべての人が管理職になれるわけではありません。
本記事では、実際に管理職をしている筆者が、管理職になりたい人には知っておいていただきたい割とリアルな「ウラ事情」をご紹介したいと思います。
長年管理職をやっているとわかってくることもある、ってコトです。
管理職になりたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
管理職になりたい人が知るべき3つのウラ事情
がんばって仕事をしていれば、いつかは認めてもらえますよね! と思って管理職を目指している人には聞きたくない内容かもしれませんが、実は3つのウラ事情があります。
管理職を「選ぶ人」がいる
だれかが管理職になるためには、そのだれかを管理職にすることを「選ぶ」人が必ずいます。
それはあなたの直属の上司かもしれませんし、さらにその上の上司かもしれません。
もしくは、人事すべてを社長が決定するという規模の会社にお勤めの人もいるでしょう。
その「だれか」が管理職に採用する人を選ぶのであって、自発的に選ばれる(選挙のように)ことはありません。
学級委員のように選ばれるわけではないです。
そのため、どれだけ愚直に仕事をこなしていても、「その人」の耳に入らなければ管理職を選ぶテーブルに上がることもありませんし、「その人」が望む成果でない場合はテーブルに上がったとしても弾かれます。
管理職になりたいと思っている場合は、「だれが」次の管理職を選ぶのかを知ることが、非常に大切な第一歩です。
今の管理職がどかないと新しく管理職になれない
会社組織の中では、管理職の人数はある程度決まっています。
現場で仕事をして売り上げをあげる人以上に管理職がいると、コストがかかりすぎてしまいますからね。
つまり、管理職になれる人数は決まっていて、現時点でそれが埋まっている場合は、「今の管理職が現在の地位から退かないと新しく管理職になることはできない」ということになります。
今の管理職が現在のポジションから動くケースは以下の4つです。
- 昇進
- 転職
- 異動
- 降格
今の管理職にこの4つのうちのどれかを起こさせない限り、自分がどれだけ仕事をがんばってもポストが空くことはないと理解しましょう。
選択肢は自分以外にもたくさんあり、フィーリングで選ぶケースがある
3つ目のウラ事情は、管理職を選ぶ人にとって、管理職の候補としての選択肢は「自分以外にもたくさんある」ということです。
ベンチャー企業に勤務している場合や、自分が会社の中でユニークスキルを持っている人材だった場合を除いて、どれだけ成果を出していても、必ず管理職は複数の人材の中から選びます。
しかも、複数の中から管理職に選ばれる際の大きな理由のひとつが、「好き嫌いやフィーリングが合うか」です。
選ぶ人に好かれているかどうか、が管理職登用のポイントのひとつになる、ってわけです。
本来であれば、管理職に必要なスキルをリストアップして、リストと照らし合わせた適性と本人の意向を加味して管理職を選出すべきなのですが、管理職の選出の環境がそこまで整備されている会社はまれです。
そのため、誤解を恐れずに記載すると、管理職選出の基準が整っていない会社での昇進は、現在の上層部にとって使いやすい人材(=上層部の意図を汲んで動いてくれそうな人材)が選出されるケースが目立ちます。
組織の中にいる以上、絶対評価ではなく相対評価でおおよそのことが決まります。管理職になるためには自分だけではなく、周りにも目を向ける必要があることを抑えておいてください。
3つの事実への対策
これらの事実を踏まえ、管理職になりたい人がどういう行動を取るべきかをまとめます。
選ぶ人に近づこう
まずは、管理職候補から管理職を「選ぶ人」がだれかを知り、その人に近づきましょう。
その人が管理職を選ぶためのテーブルに上がるためです。
自分が直接関わることができるのなら、接点を増やすようにしましょう。もし直接関われないような遠い位置で意思決定がされているなら、間接的に接点を持つために、意思決定権者に定期的に報告をしに行くような人を見定めて接点を持ちましょう。
そもそも管理職を選ぶ人に認知されなければ、管理職に選ばれることはほぼないと言っても過言ではありません。
どれだけいい商品を作ったとしても、ターゲットに認知されなければ売れないのと同じです。
自分の成果やアピールが、ターゲットに届くようにしましょう。
今の管理職を退かせよう
管理職を選出するターゲットを見つけて近づくことができたのなら、次は今の管理職を退かせましょう。
先述したとおり、管理職が現在のポジションから退く手段の種類は以下4つです。
- 昇進
- 転職
- 異動
- 降格
この中でもっとも効率が良い方法は、現在の管理職を昇進させることです。
管理職が更なる昇進をするためには、担当している組織で卓越した成果を出すことが必要です。
組織の卓越した成果は、個人の卓越した成果の集合体であるため、自分が管理職になるために必要なアピールポイントを稼ぐこととやることが同じで、効率が良い行動だからです。
それ以外の手段は、慎重に対応しないと現在の管理職との対立構造を生んでしまうため、緻密な計画と根回しが必要となり、時間を要します。
ほかの選択肢に勝とう
言わずもがな、複数いる管理職候補の中で「自分こそが適任だ」と思わせられるよう、ほかの選択肢である同僚に勝利しましょう。
成果はもちろんのこと、それ以外の立ち居振る舞いでも管理職として将来が明るく見えそうな行動をとったり、管理職を選ぶ意思決定権者に近づいて気に入られるようにしたりなど、やれることはたくさんあります。
主観的ではありますが、管理職をしている人間が次のリーダーを選ぶならどういうポイントを見るかを以下の記事でまとめています。
まとめ
管理職になりたい人にとってはあまり聞こえのいい内容ではありませんが、管理職選定の場における3つのウラ事情をご紹介しました。
管理職になるためにアピールすることは、消費者に自社の商品を使ってもらうためにアピールすることとほとんど変わりはないと筆者は思っています。
そのため、本気でなりたいのなら管理職がどんなことを考えているのか、意思決定の際はどんなバイアスがかかるのかを知ることは非常に重要なことです。
本記事を参考にされた方が、なりたいキャリアを手に入れられることを願っています。