管理職になることにメリットがないと思われている人が多いことは、管理職になりたくない人のデータから見てもなんとなくうなずけます。
筆者は管理職をすることになって8年くらい経過しています。管理職になることもならないこともそれぞれ良さはあると思いますが、筆者は管理職になってよかったと思っています。
そこで、今回は筆者が実際に管理職になって感じている「管理職になることのメリット」をご紹介します。
筆者は基本ポジティブ人間ですが、今回は「コミュニケーションスキルが向上するぜぇ!!」みたいなポジティブ論は一旦封印して、享受できる事実のみ記載します。
目次
管理職になることの4つのメリット
管理職になることで享受できる事実ベースのメリットは、筆者が感じるだけで4つあります。
- 給料が上がる
- 実務が減る
- 自由がある
- 扱いが変わる
給料が上がる
管理職になることのメリットの1つ目は、何より「給料が上がる」ことです。
これはガチです。
実際どれくらい上がったかというと、管理職じゃない頃と比べて役職手当分で約10万円ほど月額でアップしました。
同じ時間を過ごしているにもかかわらず、自分の労働時間の単価が上がることは、結果として自分が受けとる金額を増やすことになります。
ありがたいことにお金に困らない生活をすることができています。
単純ではありますが、自分の労働時間の単価を上げるためには管理職になることが「今勤めている会社では」最短距離の行動となるでしょう。
実務が減る
管理職になって気づいたことは、直接自分がやる実務が減ることです。
なぜなら、部署の目標達成の行動は基本的に部下が行うからです。
たとえば部署の予算がいくらかあったとして、直接活動して予算達成を行うのは、個人単位に割り振られた目標を持つ部署のメンバーです。管理職である自分は、直接行動するのではなく、部署のメンバーが目標達成するためのサポートに徹します。
つまり、直接的に自分がなにかすることが減るのです。
もちろん、管理職ではなかった頃には発生しなかった「確認」や「調整」が発生するのは確実ですが、それは実務を直接やるよりも身体的にラクです。
結果として、終日デスクの前にいることが増えるでしょう。リモートワークもしやすくなります。
筆者の場合、初めて管理職になったのは営業部門であり、営業マンから営業部門マネージャーという流れでした。そのため、自分で外回りすることが減ったのは、インドア派の筆者としてはそれはそれは喜ばずにはいられませんでした。
直接自分がやることが少なくなるのは、管理職になることのメリットだと思います。
自由がある
管理職って、割と自由なんです。
何が自由かというと、1日どころか1カ月のスケジュールを自分で決められます。
それだけだと成績のいい営業マンとなんら変わらないように見えますが、成績のいい営業マンとの違いは以下2つです。
- どこにいてもいい
- 確認が上から入らない
管理職はどこでも仕事ができる
営業マンの場合は取引先への訪問があるため、自由があるといっても場所にはそれなりに制限があります(コロナの影響でオンライン面談が増えてきている今は大差なくなってきている気もしますが)。
それに対して管理職は基本デスクワークのため、パソコンとネット環境さえあればどこでも仕事ができます。
近くの喫茶店で仕事をしていようが、自宅で仕事をしていようが、ワーケーションとしてリゾートホテルで仕事をしていようが、一切業務に支障はありません。
場所の自由度は圧倒的に管理職が有利だと思います。
「今何してる?」の連絡が来ない
また、部下だった頃にたまに抜き打ちで来る「今何しているの?」という連絡は管理職には来ません。
部署の目標達成のために必要な行動を取れていればOKですし、管理職に昇進するような人間にそんな確認をすることは時間のムダだからです。
これはつまり、やることさえやっていればあとは何をしていても大丈夫、ということにもなります。
だから筆者はほかのことに全力で取り掛かっているのです。
やるべきことを自分で考え、スケジュールを組み立て、やることさえやれば、あとはいくらでもなんでもできるのは管理職の特権なのではないかと思っています。
扱いが変わる
管理職になると、社内はもちろん社外の自分に対する扱いも変わります。
具体的に言うと、「少し上の人」という扱いをされるので、わかりやすくいえば大事にされます。
わかってます。
別にそれでどうってわけではないですし、「どんだけ承認欲求強いんだよ!」と思われるかもしれませんが、やっぱり丁寧な扱いをされると人はうれしいんです。
取引先に訪問した際に、先方担当者の自分への扱いが目に見えて変わりますので、それが楽しく思えたり、興味深かったりします。
また、こちらからのお願いを聞いてもらいやすくなることも結果としてあります。
ずっとお付き合いがあったお客さまに昇進後にご挨拶をした際には、こちらの紹介依頼も「偉くなったんだったらしょうがないね!」と聞いてもらうことができました。
このように、管理職になることで自分への扱いが変わっていくな~と筆者は感じています。
もちろん、役職に見合った対応はできる前提でのお話です。
まとめ
管理職になることのメリット4つをご紹介しました。
個人的に大きいと思うのは、給料が上がることと自由があることの2つだと思っています。
「労働者」として同じ時間を過ごす中で自分の単価が上がるうえに、自由を手に入れることができるのは非常に大きなメリットだと思っています。
その対価となる「責任」や「業務の難易度」はそれなりにあるんですけどね。