初対面の人とうまく話せない……。
何を話したらいいか分からず、すぐに打ち解けられない……。
こんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
かくいう私ももともと恥ずかしがり屋で、人と話すことはあまり得意ではありませんでした。
そのため、コミュニケーションがうまくいかず、上司やお客さまと衝突することが多くありました。
ただ、仕事柄1年間で5,000人の初対面の人と話すこともあり、今では私も初対面の人でも臆せず会話ができ、5分以内には仲良くなれるようになりました。
それも、特に自分から何か気の利いたことを話すこともなく、円滑なコミュニケーションができます。
私がこの経験の中で見つけた、初対面の相手と簡単に打ち解けられる方法を公開しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
初対面の人と5分以内に仲良くなれる6ステップ
私がたくさんの人と話す中で確立した、初対面の人と仲良くなれるコミュニケーションの手順は以下の6ステップです。
この6つのステップをスムーズに繰り出すことができれば、日本人の90%の人と仲良くなれます。
自信を持って断言します!!
STEP.1 笑顔で話しかける
まず必要なことは、初対面の人に話しかけるときには笑顔で接することです。
笑顔によって何かの作用を期待するというよりかは、笑顔でないことによって相手の心を閉ざしてしまわないようにするためです。
たとえば、自分が家電量販店で電化製品を買おうとしているときをイメージしてください。
ものすごく笑顔で接客してくれる店員さんと、全然笑顔にならずぶっきらぼうな対応しかしてくれない店員さんだったら、どちらの店員さんに好感を抱くでしょうか?
考えるまでもなく笑顔で接客してくれる店員さんですよね!!
このように、笑顔でいることよりも、笑顔でいないことのほうがデメリットが生じてしまうのです。
笑顔の作り方
自然な笑顔を作るために大切なのは、口角を上げるとともに、ほっぺたの筋肉も上げることです。
この笑顔をいつでも出せるようにしておけば、屈託のない笑顔で周囲から「明るい人」と認定されること間違いなしです。
1日5回、朝に鏡を見るタイミングで真顔と笑顔を交互に繰り返すだけで、体が勝手に覚えます。
まずは明るい笑顔を作れるようにやってみてください。
それほど意識をしたことがない人が多いと思いますが、印象のいい笑顔を作るには少しコツが必要です。
「笑顔は口角を上げることで作れます」という話をよく聞きます。
あながち間違いではないと思うのですが、私は少し違和感を感じます。
実は口角”だけ”を上げてしまうと、作り笑顔をしていることが一発でバレてしまうからです。
「目が笑っていない」という表現がありますが、まさしくあの状態になります。
笑顔は伝播する
自分が笑顔でいるだけで、実はその笑顔は周囲に伝播(伝わる)します。
理由は、2人の笑顔が生まれている会話がなんとなく楽しそうに周りから見えるからです。
学校や職場で、自分がひとりでいるときに別のところから笑い声が聞こえてきたら、なんか楽しそうだな〜って思いませんか? アレのことです。
笑顔でないことによって相手の心を閉さないようにしましょうとお伝えしました。
こちらの笑顔によって相手の心を閉さずに会話が出来たのなら、相手がスタートから怒っていない限りは必ず笑顔になります。
相手の表情は自分の鏡だと思って、こちらから笑顔を積極的に作ると、必ずうまくいきます。
そして、この会話を見ていた人が「楽しそうだからあの会話に混ざりたい」と思って近寄ってきます。
こうなったらもうこちらのもので、あとは勝手に話が膨らんでいきます。
このように、笑顔は複数人と仲良くなるスピードを格段に向上させる効果があります。
円滑なコミュニケーションには必須といえるでしょう。
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STEP.2 挨拶をはっきりとする
初対面の人と話すときに、最初の挨拶ははっきりしっかりと話すことを心がけましょう。
ひとこと目の挨拶がどんなテンションかによって、相手の警戒度合いが変わるからです。
街頭でティッシュ配りをしている人をイメージしてもらえると分かりやすいと思いますが、明るく元気に「よろしくお願いしまーす!」と配っている人と、暗い声で「……どうぞ」と言われるのとでは、前者の方が圧倒的にいい印象を持つと思います。
そのため、最初の挨拶は元気に明るく行いましょう。
初対面で使う挨拶の言葉
最初の挨拶とは、以下のような言葉が当てはまります。
- おはよう!
- こんにちは!
- はじめまして!
- よろしく!
当たり前の言葉すぎますが、これらの言葉を「はっきり」伝えられることが非常に大切です!!
挨拶をはっきりと伝えることが大切な理由
聞こえづらい小さな声で話すよりも、はっきりと聞き取りやすいボリュームで話すほうが印象がよくなるからです。
滑舌が悪く聞き取りづらい言葉よりも、しっかり発音した挨拶のほうが印象がよくなります。
人の印象は第一印象で決まるという「メラビアンの法則」をご存知だと思います。
第一印象を構成するのは見た目5割、声の質など4割、何を話すか1割であるという法則です。
上記法則に加えて、大体の人が同じ挨拶で初対面同士の会話をスタートするため、どんな言葉で挨拶をしているかは重要ではありません。
重要なのは「どうやって」挨拶しているかです。
前項の笑顔と、はっきりとした挨拶で、第一印象を決める9割の部分でいい印象を相手に与えることが可能です。
「打ち解けられれば会話はうまくいくんだけど、最初が難しいんだよな」と思う人は、この2点を改善するだけで劇的に変わるでしょう。
次項からは、第一印象を突破した後にどう会話を進めたらいいかについて記載します!
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STEP.3 相手の目を見て話す
まず人と話すときには目を見て話すようにしましょう。
顔を見ないで話したり、何かをしながらあいさつをしたりなど、人の顔を見ないで話すことはオススメしません。
人は自分の目を見て話されると、「自分に対して話をしようとしてくれているな」と感じ、ちゃんと聞こうとするからです。
自分が目を見て話されるとどう思う?
自分の目を見て話してくれない人の話は、あまり真剣に聞こうとは思わないはずです。
こちらに「話を聞いているかどうかを確認する」ような意思表示がないので、緊張感がなくなるからです。
学生のときに、先生が講義をしながら自分の目をちゃっと見てこられると、「うわっ、寝れない」と思いませんでしたか?
逆に、黒板と教科書しか見ていない先生の授業って昼寝時間として狙い目でしたよね(≧∀≦)
ほかにも、職場で上司と話をするときに、上司がこちらを見て話をしてくれなかったら、「この人、こっちの話にはあんまり興味がないんだな……」と少しがっかりしませんか?
このように目を見て話をしてくれない人は、それだけで話を聞きたくないという印象を与えてしまいます。
これはあなたが話しかける人も同じことを考えています。
そのため、人と話すときはできるだけ人の目を見て話すようにしましょう。
これをするだけで周りの人があなたの話をきちんと聞いてくれるようになりますよ!
恥ずかしくて目を見て話ができないときは……
結論としては「目を見ず、鼻を見る」です。
目を見るプレッシャーはなくなりますし、目の付近を見ているので相手も目を見てくれていると感じられるからです。
私ももともとコミュニケーションが下手でしたので、人の目を見て話すことはあまりできませんでした。
ただ、そうやって会話をしていると、「私の話を聞いているの!?」と指摘を受けたことがあります。
やはり、目を見て会話しないというのは、円滑なコミュニケーションのために足かせとなってしまうのです。
コミュニケーションが苦手な人はぜひお試しください。
ただし、相手との距離が近すぎると目を見てないことがバレて、逆に「どこ見てるんですか?」ってなるのでご注意ください。笑
これは相手との距離が50cm以上離れていると有効な手段です。
でも冷静に考えて、初対面の相手といきなり顔の距離が30cmくらいになることはありませんので、安心して鼻を見るようにしてください。
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STEP.4 事前に決めた質問を繰り出す
初対面の人に対して、最初にする質問をいくつか決めておき、それを最初に繰り出しましょう。
事前に話しかける内容を準備しておくことで、慌てることなく会話をスタートさせられ、余裕が生まれるからです。
初対面で使える質問とは?
私が5,000人の初対面の人と話す中でたどり着いた最良の質問は、「答えやすいオープンクエスチョン」です。
オープンクエスチョンについては、少し下の方で解説しています!
「オープンクエスチョン」「クローズドクエスチョン」という2つの質問の仕方のどっちのメリットも享受したいという欲張りな発想です。
具体的には、答えが1つしかないものをオープンクエスチョンで聞くということです。
いろいろ考えた結果、私が今使っている質問は以下の3つです。
- 仕事は何しているんですか?
- 今の仕事はどれくらい続けているんですか?
- こないだの休みは何をしてたんですか?
おそらく大抵の人が簡単に答えられる質問のはずです。
「飲食店です」「○年くらいです」「買い物です」のように、回答は大体1つになるはずです。
こうすると、相手は答えやすいですし、こちらもその会話を広げやすくなります。
何を聞いたらいいかわからない人はぜひ活用してください!
どんな質問を準備すべきか?
初対面の会話では、相手が答えやすく、かつこちらもリアクションしやすい質問をする必要があります。
相手が答えやすい質問でテンポよく会話を進め、こちらがリアクションしやすい話題で会話を展開させやすくするためです。
会話のために質問をいくつか用意するとして、どんなことを聞いたらいいかわからないという人が多いと思います。
実際私も、コミュニケーションが下手なころは、いきなり「なんか好きな音楽ってある?」みたいな、自分が有名なミュージシャンならまだしも「初対面の最初にそれ聞く!?」という質問をしてしまっていました。
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質問の仕方を知ろう
会話を膨らませやすい質問をするために、質問の仕方を知る必要があります。
大きく分けて2種類ありますが、どちらの質問方法も一長一短です。
だから私は両方のメリットをちゃっかり享受できる質問を3つ準備しているんです!
これは、「どんな」「何」「どれくらい」「なぜ」など、答えが何通りもある質問の仕方です。
たとえば、「昨日何してたの?」がそれにあたります。
オープンクエスチョンは相手の詳細な回答が聞けるため、質問する側が話を広げやすい質問の仕方です。
逆にデメリットは、答えを考えるのに時間がかかるため相手が答えづらい質問であることです。
これは「Yes」か「No」で答えられる質問の仕方です。
たとえば「昨日は仕事だったの?」という質問です。
「そうだ」もしくは「いや違う」の2択で回答できますよね。
こちらは相手が答えやすい質問であるため、テンポよく会話を進めることができるのがメリットです。
ただ、テンポが良すぎるために、こちらが質問をたくさん準備する必要があったり、話を広げにくかったりというデメリットがあります。
笑顔で相手の目を見ながら挨拶をした後に黙っていると、「この人何しにきたの?」と相手に思われてしまいます。
会話をするためには話題が必要ですので、先ほど記載したとおり挨拶の後に相手にする質問をいくつか決めておきましょう。
ここで、自分の話ではなく相手に質問をして話をしてもらうことにも理由があります。
それは、人は自分の話を聞いてくれる人を信頼しやすいからです。
自分が話しかけられる立場で考えていただきたいのですが、話しかけてきた人が自分の話だけをしてくると「退屈だな」と思いませんか?
逆に、自分のことに興味を持っていろいろ質問してくれる人のほうが話していて楽しくなるのではないでしょうか?
こんな風に、人は自分の話を聞いてくれる人に好感を持つ傾向にあります。
マズローの5段階欲求の承認欲求があるからですね。
そのため、初対面の際はこちらが相手にいろいろ質問をして、相手の話を聞くようにしましょう。
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STEP.5 相づちを打つ
質問をして、相手に話してもらうことができれば、次は相手の答えに対して相づちを打ちましょう。
相づちは、相手の話をさらにテンポよく引き出すために必要なことだからです。
ただ相づちを打つのではなく、「明るい相づち」を打つことがここでのポイントとなります。
明るい相づち
「明るい相づち」とは、相手が今の話を続けたくなるように打つ相づちのことです。
これを取り入れるだけで会話は格段に盛り上がるのですが、できていない人が多いように思います。
というのも、周りを見てみると明るくない相づちを打っている人が多いからです。
本当にもったいない!!
研修や授業など、相手が複数の人に対して一方的に話す場において、相づちを打つ人はあまりいないでしょう。
もしいたら、よっぽど意識高い系の人かサクラの二択です。
ですが、一対一や少数のグループのなかではお互いに話をしますので自然と相づちを打つことがありますよね。
あそこで相手の話に対して意識して「マジか! 大変じゃん!」とか、「へぇ~そうなんだ! それで?」とか、「!」がつくような相づちを打つだけで、本当に会話が変わります。
逆にあなたが話している立場で、自分の話に対して「あ、そう」みたいな暗い相づちを打たれたら心折れませんか?
ぜひ自分が逆の立場だったらどう思うかを考えて相づちを打つようにしましょう。
気の利いたセリフは不要!
相手が続けて話したくなるような明るい相づちを打つとなると、なにか気の利いたセリフを言わなきゃと思われるかもしれません。
たしかに芸人さんみたいに鋭いツッコミなどができれば俄然盛り上がると思いますが、芸人ではないうえに根暗な私にはムリだったので、そんな私でもできた相づちをお伝えします。
- 「そうなんだ」
- 「そうだよね」
- 「たしかにそう思う!」
- 「うんうん」
この4つさえあれば、正直だいたいの会話は続きます。笑
私も以前青森に仕事で行った際に、方言が難しくて相手が何を話しているかわからなかったときもこの4つでなんとかなりました。
通常の会話のリアクションはこれで十分です。
「気のない返事」はしない!
会話を続けるだけでなく、さらに相手に前のめりになって話してもらって距離を縮める方法があります。
それは、テンションを相手に合わせることです。
自分がハイテンションで話しているのに相手の相づちや表情が暗かったら?
もしくは自分は怒っているのに明るく返されたら?
おそらく違和感を感じるはずです。
言葉で同調するとともに、表情やテンションも相手に合わせるようにしてみましょう。
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STEP.6 同調をする
相手が質問に対して回答してくれたなら、相づちを打つとともに、相手の答えに同調するようにしましょう。
もし自分が話すことが苦手でも会話を成立させるには、その分相手に話し続けてもらう必要があり、相手が話し続けたくなるような話の聞き方をすることが必須だからです。
人との会話をスムーズに行うためのコツはいくつかありますが、基本的にはあなたが「話す」か「聞く」かのどちらかでしかありません。
そして、あなたが話すことがあまり得意でないのであれば、話すのは相手に任せて、あなたは聞くことに注力すれば、コミュニケーションは成り立ちます。
そこで役に立つのが「同調」です!
同調とは?
同調とは、人に調子を合わせることです。
自分がどう思っているかどうかにかかわらず、とりあえず肯定をするようなイメージです。
たとえば、「最近忙しいんだよね〜」という話があなたの元に来た場合、「そうだよね〜」とか、「わかる〜」などの相手を受け容れる言葉を伝えることです。
ここで「いや、忙しいのは君のタスク管理不足だね」なんて思ってても絶対言っちゃダメですよ!
その瞬間に相手が「最近忙しい」という話を続けたくなくなってしまい、会話が終わってしまいます。
必ず相手を受け容れましょう。
同調のバリエーション
先ほどの同調フレーズ以外に私がよく使うのは、「私も同じ立場だったらそう思うよ」です。
同調すれば会話が続くとわかったとしても、常に「わかるわー」という言葉だけを繰り返していては、相手から「本当に聞いているの?」とか「本当にわかってる?」と突っ込まれるのは確実でしょう。
そこで使えるのが、もう一歩踏み込んだ同調です。
これは、単純な言葉で上っ面だけを整えるものではなく、自分の考えや内面も君と同じ方向を向いているよとアピールするものです。
この言葉によって、相手の言葉を理解したうえで同じ立場であることを伝えられるので、より一層相手はあなたに親近感を抱いてくれるでしょう。
余裕があれば……
相手の話の聞きながら同調を繰り返している中で、余裕があれば相手の発言をポジティブに言い換えましょう。
これによって、相手との距離を急速に縮めることができるからです。
たとえば、仕事が忙しいという話題になったとしましょう。
「最近仕事忙しいんだよね」
「そうなんだ、仕事忙しいんだね。周りからたくさん期待されているって証拠だね!」
「そんなことないよ! こないだだってさ……」
と必ず会話が続いていきます。
この「ポジティブ返し」ができれば、必ず人気者になれます! 保証します!
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まとめ
もともと人と話すのが苦手だった私が、5,000回初対面の人と話し続けてできた、初対面の人とのコミュニケーションの取り方をお伝えしました。
改めて6ステップを記載します。
ネットが広く普及していますが、社会で生活している以上、どうしても対面でコミュニケーションをとることは必要でしょう。
私みたいなコミュニケーションが苦手な人に少しでもお役に立てればと思います。