令和2年が終わろうとしています。新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが増えていることもあり、若い部下のマネジメントとの関係構築に悩む人が多いのではないでしょうか?
上司として部下に嫌われてしまうと仕事がやりづらくなります。上司は部下に動いてもらわないと組織の目標を達成できなくなるからです。
部下から好かれる上司は、部下に仕事を任せられますし、部下が自主的に仕事に取り組んでくれますので、自分の自由な時間をたくさん作り出せるようになります。
そこで、本記事では令和に入社してきた部下に嫌われる上司の15のポイントと、逆にイマドキの部下たちに好かれるための15のポイントをそれぞれお伝えします。
目次
嫌われる上司の15のポイント
まずは、部下に嫌われてしまう上司の15の共通点をざっとお伝えします。
- どこで怒るかわからない
- 上司にはいい顔して部下には厳しい
- 言ってることがすぐ変わる
- 仕事してない
- 部下の外見をいじる
- 話を聞いてくれない
- 理不尽である
- 力を貸してくれない
- 自分が間違っていることを認めない
- 偉そうにしている
- ルールを平気で破る
- 不満を口にすることが多い
- 言葉に品がない
- 懇親会では自分の話だけをしている
- 言い訳する
実際に今年入社の私の部下に聞いてみたものと、実際に周りの嫌われている人を見て分かったものが中心です!
好かれる上司の15のポイント
では反対に、部下に好かれている上司の15のポイントをご紹介します。
- 積極的に挨拶をする
- 普段から気にかける
- 相談にいつでも乗る
- 部下を褒める
- 信じて仕事を任せる
- 隠し事をしていない
- 裏表がない
- 叱るときの基準を事前に伝えている
- 分かりやすい説明ができる
- 率先して行動する
- ポジティブ
- 話していて楽しい
- 最後まで諦めない
- 清潔感がある
- 周りのせいにしない
こちらも実際に今年の新入社員に聞いてみたものが中心です!
嫌われる行動とその対策
まずは嫌われる15のポイントの内容・理由の説明と、そうならないための対策について1つずつご紹介していきます。
どこで怒るかわからない
いつ、何に対して怒るか予測ができない人は上司としてだけでなく、人として嫌われます。
怒られて気持ち良くなる人はいないからです。
ましてや、いつ怒られるかわからないという人に近づきたいと思いますか?
おそらく距離を置きたくなると思います。
そのため、自分が怒ってしまいそうになったときは一度深呼吸をして、自分を落ち着かせるようにしましょう。
もちろん指導の一環として「怒る」という手段を用いることもあるかもしれません。そのときは事前に部下に「こうなったら怒るからね」と怒る条件を開示しておくことをオススメします。
上司にはいい顔して部下には厳しい
上司にヘコヘコしながら、部下には当たり散らすような人は間違いなく嫌われます。
部下に「この人は上しか見ていない」と思われて、自分たちに興味がないと思われてしまうからです。
たとえば普段は部下にとても厳しい上司がいて、さらに上の上司が視察などに来たとします。
お茶を入れてくれた部下に対してこんなやり取りをしていると要注意です。
完っ全にアウトですね……。
部下がお茶を出してくれたことに指摘を入れ、目の前の上司にヘコヘコする典型例だと思います。
間違いなく部下はお茶を出して部屋を出た後に「んだとテメェ」と思いながら舌打ちをしています。
人間関係を円滑にする上で上司の前では下になることも必要ですが、上司が本当に守るべきは上司ではなく部下だということを認識しておきましょう。
言ってることがすぐ変わる
部下に指示していることや、掲げている目標がコロコロ変わる上司は信用できません。
仕事の軸がない、もしくはブレているように見え、頼りなく見えるからです。
人は寄りかかる木は細く曲がっているものよりも太くしっかりしている方を選びます。倒れなさそう、寄りかかっても安心だという安心感があるからです。
これは部下から見た上司も一緒ですよ!
自分が言っていることや考え方を一貫させ、簡単には変えないようにしましょう。
ただ、自分の上司の方針が変わり、部下に今までとは違う指示をしなければならないときもあります。
その際は「今までと違う内容で申し訳ないんだけど」と指示が変わることを謝った上で部下に伝えてください。
仕事してない
当たり前ですが、部下から見て仕事をしていないように見えると嫌われます。
部下からすると自分よりも高い給料をもらっている人が何もしていないだけで嫌悪感を抱くからです。
部下は納期や顧客対応を最前線でがんばっているのに、あーだこーだと指示を出す上司がデスクでふんぞりかえって座っているだけでは、部下が苛立つのは無理ありません。
ですが上司としても、全く仕事をしていないわけではありません。
もちろん私もそう思います。毎日一生懸命仕事してますしね!
ここで必要なことは、何をしているかを部下に開示しておくことです。
スケジュールでも日報でもなんでも構いません。
上司が何をしているのかわからないと部下は不安になりますが、仕事内容が開示されていると「きっとがんばってくれているんだろうな」と忖度してくれるようになりますよ。
部下の外見をいじる
部下の外見を話のネタにする上司は100%嫌われます。
それによって部下が不快な気持ちになるからです。
身長や体重、髪型や服装など「見た目」の要素は褒めるならまだしも、一切いじってはいけません。
そういうのは小学生で卒業しましょう。
話を聞いてくれない
部下の話を聞かない上司は部下が寄り付かなくなります。
話を聞いてくれないのであれば、話しかけにいくだけ無駄だと部下が感じるからです。
こんな風に思われてしまうのは、部下からの話に以下のようなリアクションをしてしまう上司です。
- 「そんなの自分で考えろ」
- 「今忙しいんだよ」
部下からの相談や報告を全否定するリアクションなので、これを一度でもしてしまうと部下はすぐに上司と距離を置きます。
もし上記のようなリアクションをしたことがある場合は、これまでの自分を見つめ直しましょう。
理不尽である
上司ももちろんそうですが、上司だけでなく理不尽な人や事柄に対して人は嫌悪感を抱きます。
具体的に理不尽な上司とは以下のようなことをする人です。
人として、筋を通した生き方をするように心がけましょう。
力を貸してくれない
部下が困ったときに力を貸してくれない上司も嫌われてしまいます。
部下は、上司は困ったときに力を貸してくれて頼りになる存在だと思っているからです。
クレームが発生したとき、相談したいことがあるとき、仕事が間に合わなさそうなときなどに、手を差し伸べてくれないと、部下は上司に対して「何のためにそこにいるんだ」と思ってしまいます。
そのため、部下が困っている際には必ず手伝いましょう。
ここで難しいのは、そのときの対応の仕方です。
部下が困っているからといって、すべて上司が代わりにその仕事をすることは避けるべきだからです。部下が成長できませんし、上司の負担が増えるだけですからね。
オススメなのは、部下が自分でできるように道を示し、その上で手助けが必要なことは何かを聞くことです。
これによって部下は自分で仕事を進めることができますし、上司も一緒になって取り組むことができます。
自分が間違っていることを認めない
自分の非を認めて謝ることができない上司は確実に嫌われます。
お詫びをしないままその次に進んでいってしまうと、少なからず部下はモヤモヤした気持ちを抱き、それが不満となって蓄積されていくからです。
指示を間違えたときや遅刻したとき、誰かに迷惑をかけたときなどでは、まずは「ごめん」の一言を言える人でいましょう。
年齢を重ねるにつれて、何かあったときにすぐ謝ることをし始めるのは難しくなります。
つまり、若いうちから自分の間違いを認められるようにしておかないと、歳を取ってからでは謝らないクセを修正しづらいのです。
早いうちから謝ることをできるようにしておきましょう。
偉そうにしている
偉そうにしている上司は例外なく嫌われます。
それだけで人に嫌悪感を与えてしまうからです。
部下に何かしてもらったときにお礼を言わなかったり、指示が威圧的な態度だったりすると、部下から偉そうな人だと思われてしまいます。
どれだけ年齢を重ねても、どれだけ役職が上がっても、常に謙虚でいられるようにしたいと私自身も思います。
そもそも上司は偉いわけではありません。指示や指導する役割を会社の中で与えられているだけであり、部下と役割が違うだけです。ここを勘違いしないようにしましょう。
ルールを平気で破る
定められたルールを平気で破る人は周囲の信頼を失います。
その姿に部下が幻滅するからです。
ましてや、組織の決め事や会社のルールを部下には口酸っぱく守るように伝えているのに、当の本人がそれを破っているなんてことになったら、一瞬で部下の心は離れていくでしょう。
ルールを破りたいなら、筋を通してルールを変えるように努力するべきです。
不満を口にすることが多い
ことあるごとに不満を口にする上司には誰も近づきたくはありません。
不満は周囲の人をネガティブな気持ちにさせるからであり、誰もネガティブになりたくはないからです。
特に上司の上司に対する不満を聞かされた部下は、そのリアクションにとても困ります。
肯定すれば上から注意を受けるかもしれませんし、否定すれば今の職場で干される可能性があるからです。
「類は友を呼ぶ」ということわざはよくいったものだと思いますが、不満を言う人の周りには不満を言う人しか集まりません。
仮に共通の敵を作ることで一時的に部下と仲良くなれたとしても、そんな組織では成果を出せません。
不満はごくまれに、ポロっと話すくらいがちょうどいいですよ。
言葉に品がない
普段の話し言葉が汚い人も嫌われています。
「お前」「テメェ」「この野郎」なんて風に誰かを呼んだことがある人は要注意です。
特に「お前」はよく使う人もいるかもしれませんが、このご時世、それを受け入れるのは一部の体育会系の人だけです。
相手が若い人になればなるほど距離を置かれるでしょう。
「お上品に」と言うつもりはありませんが、誰に対しても丁寧な言葉が使えるようになりましょう。
謙虚な人というようにも映るのでオススメです。
懇親会では自分の話だけをしている
嫌な上司の典型例かもしれませんが、自分の自慢話を延々とする人も嫌われます。
正直な話、他人の自慢話なんて誰も聞きたくないからです。
「俺が若い頃は……」とか言い出したらもうアウトです。
その話が出たら部下は「今は時代が違うんだよ」と内心思っています。
部下と行う懇親会の目的は、「部下のストレスの発散」です。
部下に自分の話を延々としてストレスを溜めさせるのではなく、部下の話を聞くことに徹して部下のストレスを発散させましょう。
自分の話は「聞かれたら答える」くらいで構えていればOKです。
言い訳する
何かうまくいかないことがあった際に言い訳をする人は周囲の信頼を失います。
部下の立場からすると、いつか自分も言い訳に使われると思うからです。
以下のような言い訳は絶対してはいけません。
何かうまくいかなかったら自分に原因があると考えて改善しようと動ける人と、誰かのせいにして何もしない人だったら、どちらの上司の方が魅力的に見えますか?
言うまでもないと思いますので、言い訳は絶対してはいけません。
好かれる行動の解説
次に、部下に好かれる行動の解説を1つずつしていきます。
積極的に挨拶をする
まず、部下に積極的に挨拶をする上司は好かれています。
挨拶をすることは、部下がその場にいてもいいという承認を示す行動だからです。
「おはよう!」「お疲れさま!」などの挨拶を、にこやかかつ元気よくするだけで部下の印象は変わります。
すぐにできることなので、今まであまり積極的に挨拶をしていなかった人はぜひ実践しましょう。
2020年に放映された半沢直樹でも「挨拶がある企業はまだやり直せる」って言っていましたしね。
普段から気にかける
部下の立場からすると、自分のことを気にかけてくれる上司は好意的に映ります。
自分のことに興味を持って聞いてくれるということは、挨拶と同じく自分の存在の承認となるからです。
部下を気にかけるというのは、具体的には以下のような行動を指します。
どちらも部下に興味を持たなければ、話題にすることはできません。
つまり部下からは、上記の行動をすることで上司が「自分のことに興味を持ってくれている」と感じることができ、部下の承認欲求を満たすことにつながるのです。
承認された部下は、自分に好意的な対応をしてくれるようになりますので、ぜひ続けてみましょう。
相談にいつでも乗る
部下の相談にいつでも乗る上司は、非常に好かれています。
「相談に乗る」ということは「相談を拒絶しない」ということになるので、部下の承認欲求を損わずに済むからです。
部下から「少しお時間よろしいでしょうか?」と相談を持ちかけられた際に、「もちろん!」といつでも受け入れるようにしましょう。
もし忙しくて相談に乗れる状況ではないときは、きちんと一言断りを入れて、あとでこちらからその部下に話しかけることで、部下との関係を良好に保つことができます。
こちらから部下に「さっきはごめんね! どんな相談?」と話しかけることで、部下は「自分の相談のことを覚えていてくれた」という感情になり、承認欲求が満たされる状態になるからです。
上司は部下よりも仕事が多く忙しいことが常だと思いますので、今すぐ相談に乗れないときは上記対応を心がけることをオススメします。
部下を褒める
言わずもがな、部下を褒める上司は好かれます。
褒めるという行動が、単純に部下の承認欲求を満たす行動だからです。
たとえば、以下のような言葉をかけられて嬉しくない人はいないのではないでしょうか?
- 「君のおかげでうまくいった。」
- 「取引先も君のことを褒めていたし、私も普段の君の行動から同じことを思ったよ。」
- 「君の●●の行動で本当に助かっている。いつもありがとう。」
ポイントは、部下の行動に焦点を当てて褒めることです。
「さすが」や「すごい」などただ褒めるだけでは、部下からすればそれが本当に上司がそう思っているのかどうかわかりづらいからです。
具体的な行動をピックアップして、部下を褒めるようにしましょう。
信じて仕事を任せる
部下のことを信じて仕事を任せることができる上司も好かれています。
「部下を信じて仕事を任せる」ことは、部下の能力や実績を信頼していることの証明であり、それが部下の承認欲求を満たすからです。
特に、好かれている上司が部下に仕事を任せる際には、「任せる」という指示だけではなく、「その理由」もセットで説明しています。
たとえば以下のように部下に仕事を任せるのがよいでしょう。
部下を信じていることと、仕事を任せる理由をセットで伝えることで、部下は「しょうがないなぁ、やってみますか!」みたいな気持ちになります。
隠し事をしていない
隠し事、つまり常に情報を開示している上司は部下からの信頼を集めやすい傾向にあります。
部下からしてみれば、常にオープンでなんでも教えてくれる上司の方が信頼できる人に映るからです。
会議や上層部からの連絡事項などは、経緯も含めて話を聞かせてもらえた部下は、普通は聞くことができない話を聞けた特別感を抱くことができます。
基本的に情報は常に部下と共有するようにすると、部下との関係が円満になります。
ただし、業務上、機密情報のようなどうしても話せないこともあるでしょう。
その際は、開示できるようになってから、どんな話をしていたのかを含めて部下に共有してあげるとよいです。
裏表がない
日頃の態度に裏表がない上司も好かれます。
裏表がないということは、普段の言動に一貫性があるということになり、部下は普段の上司をそのまま信じられるからです。
逆に裏表がある上司の場合、部下は普段の上司の言動をそのまま信じることができません。
裏で何を言われているか分からないため、部下は猜疑心を抱くからです。
たとえ部下の前では「君の仕事ぶりは最高だ!」と褒めていても、その部下がいないところで「あいつ本当に使えないやつだな」と話しているようでは、いずれ回り回って部下にそれが伝わります。
普段から思っていることを素直に言える上司でいるようにしましょう。
もちろん、そのまま伝えると部下を傷つけてしまうことは伝え方に注意してください!
叱るときの基準を事前に伝えている
部下を叱るときの基準をあらかじめ決めておき、それを部下に共有してから叱ることをオススメします。
これは理不尽に部下を怒ることをなくすためです。
「嘘をついたら叱る」「人としてズレていることをしたら叱る」など、当たり前のルールを作っておき、それを部下が了承した上で仕事をしているなら、逸脱した部下に叱ることはなんら理不尽ではありません。
誰だって叱られたくはありませんので、仮に叱られた場合にその理由が納得できるものかどうかが、その後の人間関係を左右します。
部下を叱るときの明確なルールを決めて、それを共有してさえおけば、パワハラなどと言われる筋合いはありませんので、ぜひお試しください。
分かりやすい説明ができる
部下が理解しやすい説明をできる上司は非常に好かれます。
部下は「この上司に相談したら一発で解決できる」と思い、相談に積極的になるからです。
特に新入社員相手では、専門用語や業界用語を相手が分かる前提で話をしても、伝わらないことが非常に多いです。
ここで、難しい言葉をたくさん使って相手が理解できない場合に、「そんなことも分からないの?」みたいな反応をしてしまうと最悪です。
小学生でも分かるように、分かりやすくかつ簡単な説明をするように心がけましょう。
部下への指示や説明のゴールは、自分の知識をひけらかすことではなく、部下がその内容を理解して動けるようになることだからです。
率先して行動する
部下に指示を出すだけではなく、上司自ら率先して行動ができる人は筋が通っていると部下に思われ、好かれます。
逆に言葉だけで行動をしない人だった場合、部下は上司の言葉に説得力を感じられなくなるからです。
だってあなたはやっていないじゃないですか。やっていないのに軽々しくそんなこと言わないでください。
とせっかくの指示も拒絶されて終わります。
部下に何か指示を出した際は、自分が見本となって背中を部下に見せる、くらいの気持ちでいましょう。
ポジティブ
まず間違いなく魅力的に見えるのが、どんな時でもポジティブな上司です。
上司がポジティブでいることにより、部下は「この人についていけば、どんなこともなんとでもなりそうだ」と前向きな気持ちになることができるからです。
どんどん成長させてくれるやりがいのある仕事だ!
またお客さまと真剣に向き合って話を聞けるチャンスだ!
上記例のように、大体のことを笑い飛ばせるのがポジティブな上司です。
ただ、ネガティブな考え方が上司に全く必要ないかというと、そういうわけではありません。
リスクヘッジについて考えるときは、とことんネガティブに考えなければリスクを想定することはできません。
矛盾していますが、結局のところネガティブな部分は持っていてもいいのですが、部下の前では披露しないというようにすればOKです。
部下の前ではポジティブ、一人で考えるときはネガティブな部分があってもいい、そんな上司が人間的に魅力的に映りますよ。
部下の前ではポジティブ、一人で考えるときはネガティブな部分があってもいい、そんな上司が人間的に魅力的に映りますよ。
話していて楽しい
だれだって、話していて楽しく感じる人は魅力的に見えます。
おそらく理由はいらないと思います。
言葉の表現力があったり、そもそも話すストーリーが面白かったり、いろんなパターンはあると思うのですが、常に人を笑顔にできるよう心がけておくことで、特に面白い話ができなくとも部下を笑顔にできるでしょう。
ただし注意が必要なのが、笑いをとるために他の人をけなすのはNGです。
その一瞬は良くても、回り回ってけなした相手から報復を受ける可能性もありますし、部下は自分も他の場所でそう言われているのではないかと疑ってしまうからです。
ポジティブな話題で相手を笑顔にするよう心がけましょう。
最後まであきらめない
困難な仕事や厳しい納期の仕事があったとしても決して最後まであきらめない上司は、部下にとって非常に頼れるリーダーになります。
最後まであきらめず全力を尽くす上司を見て、「自分もあと少しがんばってみよう」と部下が自分を奮い立たせることができるからです。
営業のチームだったとして、たとえ締め切り最終日で目標に及んでいなくとも、「必ず達成できる! あきらめずにやり切ろう!」と言い続け、自分が率先して行動している上司は、部下からカッコよく見えるはずです。
どれだけ厳しい状況でも、試合が完全に終了するまではあきらめてはいけません。
清潔感がある
魅力的な人の1つの要素として、清潔感があるかどうかも大切なポイントです。
清潔感があることで部下に好かれる、というよりは、清潔感がないことで部下から嫌われないために意識すべきポイントです。
イケメンである必要は全くなく、スーツをきちんと着こなせているか、持ち物はキレイかなど、そんな当たり前のことを最低限こなしましょう。
周りのせいにしない
何か嫌なことが起きた際に、周りのせいにするのではなく、どう改善できたかを常に考えられる上司は魅力的に映ります。
誰かのせいにするのではなく、常に向上心を持っていることに好感が持てるからです。
たとえば、組織として思うような成果が出せない場合でも、取引先が悪いだの商品が悪いだのというのではなく、こちらのマネジメントや営業での伝え方を修正する必要があると、常に自分に原因があると考えるのです。
「うまくいったときは周りのおかげ、うまくいかないときは自分のせい」というスタンスで仕事をしていれば、必ず成果を出せますし、部下も自分についてきます。
好かれる上司の3つの共通点
上記15個の部下に勝手に好かれていく上司の行動を総合して考えると、その共通点は以下の3つです。
- 部下の承認欲求を満たしている
- 筋が通っている
- 人として魅力がある
部下の承認欲求を満たす行動
部下を普段から気にかけたり、相談にいつでも乗るような部下の承認欲求を満たす行動が、好かれる傾向にあります。
承認欲求を満たされることで、部下は組織や上司に対して安心感を抱くからです。
承認欲求とは、Wikipediaから引用すると
「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求
出典:Wikipedia
のことで、マズローの5段階欲求で解説されています。
SNSが普及し、承認されることやそれを求める機会が増えたために、その傾向は強まっているといえるでしょう。実際に令和入社の新入社員に褒めたり相談を受け入れる姿勢をしっかり見せることで、私もみんなに非常に受け入れられています。
筋が通っていると思われる行動
次に、行動に筋が通っている上司も共通して好かれています。
「社会には理不尽なことが多い」という印象を持っている若い人が多いということの現れだと思います。理不尽なことがはびこっている世の中だからこそ、筋を通して行動している上司に好感が持てるのでしょう。
これもSNSの普及で、ブラック企業やブラック上司がすぐに拡散されることで、「そういう人に当たりたくない」という若い人たちの思いが強くなっていることが影響として考えられます。
人として魅力的だと思われる行動
そもそも上司である前に1人の人ですので、人として魅力のある上司は好かれている傾向にあるようです。
情報が溢れているこの時代、いい上司の情報もそうでない上司の情報も部下たちはすぐさま手に入れることができます。
そのため、人として魅力的な人の情報が入ってくると、より一層自分の環境と重ね合わせてそういう上司に憧れるのは、うなずける話です。
上司である前に、人として素敵な人間になれるよう、私も努力したいと思います。
まとめ
部下に嫌われた上司は、なかなかうまく仕事を進めることができません。
逆に部下に好かれることができれば、組織としての仕事はおろか、自分の仕事さえも部下に委譲することができます。
それはつまり自分の自由な時間を増やすことができることになるので、自分の人生が楽しくなります。
どんな行動や態度が部下から反感を買ってしまうのかを知り、部下に好かれる行動を1つでも多く実践することで、良好な人間関係を築き、仕事をうまく進めていきましょう。